「俺は知ってるぜ」

前に進むだけで精一杯

カルテット9話

最終章 前編ということで。

 

いやあ。なんか、やっぱり丁寧に作られてるドラマっていいなあと思う。

 

来年春からの朝ドラで、

脚本の北川悦吏子が1970年代のことについてTwitterで質問して

時代背景に活かしてるってやつ、見たけど。

そういうんじゃない。

作り手と受け手が切り離されている。

 

時代が時代なだけに、まあ、アリなのかなとは思うんですけど。

SNS使って時代考証するとか。

(北川悦吏子の場合は、ドラマ名までわかっちゃってて、ちょっとやりすぎかな、とは思う。だから1960年代にすれは…云々という発言含め。)

それはそれとして、楽しむこともできるけどね。

私は何にも知らない状態で(原作が有名な話は別ですが)どうなるんだろう?どう演じるんだろう??とワクワクするのが好きだ。

 

カルテットは本当に真摯にドラマを作っているのが伝わる。

Twitterや、HPで感想を教えて下さいと書かれるけど

それだけで、不用意ないいねとかリツイとかリプライとかしないから。

それだけじゃないけどね!?w

 

作り手が、あんまり受け手にズカズカ入り込んじゃうと私は多分引いちゃうんだろうなw

だからカルテットがいいと思うことのひとつなんだろうなー。

 

という、前置きが長いやーつ。

 

 

本当の名前と、ほんとうの気持ち

みたいなことが切なく、美しく描かれた9話でしたねえ。

 

ニモの話がまさか、マキさんの本当の名前に繋がっていくとは思ってなかったし、

ヤマモトアキコ

という、マキさんの本名があんなにもあっさりと序盤で露わになるというのも、

なるほどと、唸らされる脚本。

早乙女真紀という名前も商品名ってか…。

 

私は大倉孝二のお芝居が好きだ

 

やっぱり大倉孝二大倉孝二で最高だったなー

シリアスな表情がたまらん。

同じ画角に高橋一生大倉孝二が収まるなんて眼福です。ありがとうカルテット…

 

左から照明が当たって、大倉孝二のお顔の右側が影になるというシーンが2箇所ほどあったけど

そこも二面性みたいなことの表れだったのかな。

そこで放たれる

でも、あなたも騙されていた人のひとりですよね

という言葉。完璧。

 

大倉孝二のシーン。

持ってる手帳にシールが貼られてて。子供のやつなのかな?

傘も子供の間違えて持ってきちゃうし

そういういちいち細かいバックグラウンドというか、この人は子供がいて、とか考えさせるのほんと上手。

だから12歳の子供が人を殺して…って話に重みが出るんだよなあ。

 

 

警察が家に来て、

表情がガラッと変わるすずめちゃんとマキさん。

女性陣がもう…すっごい。心が痛かった。

 

マキさんが自分は早乙女真紀じゃないって告白するとこ。

いいよ、すっごくどうでもいい

って、台詞。

カツ丼食べながら真紀さんがすずめちゃんに、

病院行かなくていいよ、軽井沢帰ろ。

って言う(3話だっけ?)台詞を、踏襲したものだよね。

人を好きになるって、勝手に溢れてくるものでしょ?

っていうのも真紀さんの台詞。

真紀さんのことばひとつ一つが、すずめちゃんの心にきちんと届いていたというのがよくわかるシーンでした。美しかった。

 

あのカツ丼食べたシーン。

今思えば、すずめちゃんの辛さをよくよくわかってる真紀さんだから言えたことなんだなあ

父親に苦しめられた少女時代。

ヴァイオリンとヴィオラで、音楽で、通じ合ってた2人。

ああもう。何もかも美しくないですか…。

 

真紀さんとすずめちゃんが抱き合って、

堪えるように薪をくべる家森さん。

暖かい火が見えて

あっためるように、別府くんがハーブティを淹れて。

なんなの。ほんと。泣ける。

 

みんなではしゃいで。

(家森さんが、別府くんに、みんなと出会えたからっていうとこ!ほんとかわいすぎて泣くかと!!www)

みんなの前で寝ちゃう真紀さん。

みんながいるところで寝たい時もある

んだよね。

いろんな台詞がどんどん回収されていく。

 

 

真紀さんが出て行くとこ。

男性陣の、わかりやすい優しさもいいし(どうしたらいいのかわかってない感じとかね)、

すずめちゃんにはちゃんとほんとうの誕生日を教えるのも、脚本がすごすぎる。

そこがわかればいいんだよね。

真紀さんが出て行って、膝から崩れ落ちたすずめちゃんに、優しく手を添える男性陣の尊さよ…。

 

からの、次回予告がドラクエてwww

 

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なんなんだよこのドラマ!すごすぎる!www

DVDプレゼントの、

ワシにもくれゃっ!!!!

の、家森さんがなかったら頭混乱しまくってたと思うw

 

 

ありすちゃんが退場っぽいけど、私は来週も出てくると思うんだよなあー。

ていうか、出てくるよね?

吉岡里帆ちゃん、昨日クランクアップだったもんね?

 

Twitterで、真紀さんのお母さん殺しちゃった家族なんじゃないのって。ありすちゃんが。

それはちょっと、嫌だなあー。

散々そんなこと考えてきたじゃない。でも、そんなことなかったじゃない。

お金に執着してるから、って理由だけでそう考えちゃうのは危険…

でも、楽しみ。

 

ありすちゃん、別府くんにまったく興味なかったんだなあwww

良かったなあ、あのシーン。

 

 

家森諭高は今回も最高だったー

永ちゃんの真似とかさー

俺を倒してから行けい!とかさー

でも、最後の泣いてるとこは、反則。

泣いちゃうーーー

高橋一生の泣きのお芝居は国宝級…。

 

 

終わりがまったく読めない。

最終回なんてさびしいよー。。