THE YELLOW MONKEY オトトキ 観てきました。
いろいろ、思うことあり。
書くどうか迷った。
ネタバレあり。
肯定的意見だけじゃないので。読むなら悪しからず。
私は映画館に行って観るものは、それがどんなコンセプトのものであれ、『映画』だというフィルターを通して観てしまう。
いちいち意味を見出そうとするのは私の悪い癖です。どうしても映画はそういうものだと思ってしまうのです。
それを踏まえての感想としては、これはなんの意味を持って作られた映画だったのか?というもの。
批判的な言葉に聞こえてしまうかもしれないが、どうも自分の中で消化できないところがたくさんあり、そういう感想に至った。
もちろん、2016年5月11日以降、動き出した時間を丁寧に見せてもらってなるほどと思ったところはたくさんあったし、(涙が出るところもあったよ)全てを疑問視するわけではないんだけれど。
どうも監督が、
「あの解散のときのメンバーの気持ち」
を、どうにか聞き出そうと必死になっていたのでは?と感じられてしまってモヤモヤしている。
長い時間を一緒に過ごしてきた監督とメンバーなのだから、その質問に答えることはないだろうと思わなかったのだろうか?
ましてや、あのラママのステージで聞くことはないし、答えることもないであろう。
そういうバンドだと思うんだ私は。
活動休止で終わらせなかった、解散を選んだあの人たちが、今わざわざあの時の想いを語るだろうか?
吉井さんはあの時の想いを「忘れてきてる」という言葉を使っていたけれど。それはもう彼らにしかわからないことだし、そこを掘り下げるのも野暮な気がする。
監督は、最終的に「そこ」を聞き出したくて、それを終着点にしたかったのかな?って。
そういう映画にしたかったのかなあと。
そこがどうも消化できなくて。
パンフレット買ってないんですが、そういうことはパンフレットに記載があるんですかね?
憶測で書いてしまって申し訳ないんですが、私としてはそんなことを思ってしまった。
個人的に、私は『パンドラ』が、ドキュメンタリー映画としてはとても良質で完成度の高いものだと思っていて。そして、あの映画がとても好きだ。
あそこから向かう、解散までの道のりをなんとなく想像できてしまう終わり方だったのが、私は良く出来ていたなと思っている。
比べるわけじゃないけど、何がいちばん見せたいところだったのかなあ?って。
そこがわからなかったんだ。理解力のなさですかね…。
ただ、あれか。あの歳になって再結成してバンドを再構築していく様というのは、そうそう観れるものではないし、足掻き続けるイエローモンキーに少なからず勇気をもらうことができる。
人生一筋縄ではいかないし、様々な試練もあってこその、という当たり前だけど忘れがちなことを教えてくれるものではあった。
そしてちょいちょい挟まるメンバーのおもしろシーンはほんっと、最高でしたよwww
エマちゃんのインタビュー受けてるのがギターだらけの部屋ってだけでニヤニヤしたし、
吉井さんのトランポリンとか
ヒーセの当時の写真とか(あれ、悪意あったよね?ww)
アニーのお兄ちゃんの靴底をパチパチスティックで叩くとことか
あぁ、イエローモンキーだなあとしみじみ思った。
特に好きだったところは、
長髪の菊池兄弟がお父様と一緒に写っている旅行先での写真と、ヒーセのお子さんとの2ショット。
イエローモンキーも当時から「普通の人間」であったことがわかるシーンだったなと。
人間力が高いとは思ってたけど、やっぱりヒーセは包容力のある人だと思っている。
バンドのお父さん。(吉井さんはお兄ちゃんと言ってたけど)
あ、あと昔のカセットテープ聴いて
今よりうまいな!
と笑うアニーもよかった。
今も昔も、かっこいいことには変わりないですよ。ふふふ。
昔は昔の良さがあって(あの勢い!最高だった。)今は今の良さ、そして歳をとらないと出せない余裕がある。
あ、そうそう。エマちゃん作詞作曲のhorizon(だったっけ?)がとにかくいい曲で、あれを聴きに行くだけの価値はあると思いました。
やっぱりあのひと、美メロ生み出す天才だな。
そしてあれをイエローモンキーでやれるって素晴らしいなあって。
we must go on
という歌詞が忘れられない。
あれドームで聴けるかな?聴けたら泣いちゃうな。
気付いたらドームまでもうあと少しだ。
楽しみだなあ。体調崩れませんように…。
そんな感想でした。
長くなった。おしまい。